Musikfest Bremen

DSCF1570今ブレーメンではMusikfest Bremenという音楽祭が行われていて、世界中からトップレベルの音楽家たちが毎晩ブレーメンやその周辺で演奏会を行っている。プロデューサーが我が大学のバロックヴァイオリンの教授なだけあって、特に古楽系の奏者やオーケストラの演奏が毎晩聴ける。先週ふらりと行ってみたRené Jacobs率いるベルギーの古楽団体によるハイドンの「天地創造」は本当に素晴らしく、久しぶりに心から楽しむことができた。
昨日は、そんな音楽祭に私も出演させて頂いた。Divino Sospiroというポルトガルの古楽オーケストラになんと首席オーボエ奏者としてお声がかかったのだ。何とも嬉しいお話に喜びを隠せない反面、正直不安もたくさんあった。メンバーの一人も知らないオーケストラへの大抜擢、しかもポルトガルの団体なのでリハーサルは当然ポルトガル語(か、おそらく英語)…。
しかしそんな不安もメンバーとあいさつした瞬間にどこかへ飛んでいた。当たり前のようにリハーサル開始時間から30分過ぎたあたりで登場したメンバー達は、私をとても優しくフレンドリーに迎え入れてくれた。何と言ってもセカンドオーボエのおじさんは、昔バーゼルに留学した経験があり、ドイツ語で会話することが可能だった上に、とても謙虚で素敵な人格だった事には安心した。

それにしても、噂には聞いていたがやはりポルトガルの人達は時間にルーズだ。と言うよりも時間に縛られずとても自由に生きている。リハーサル初日、日本人の私は万が一の事を考えてリハーサル開始時間の一時間前には到着していた。そこには綺麗に並んだ譜面台とチェンバロがあるだけで、誰もいなかった。30分前になるとドイツ人の調律師が来て黙々と調律をする。10分前になっても誰も来ないところで、調律師とそこにドイツ人と日本人しかいない事に笑った。45分遅れでリハーサルが始まったころには私の準備も十二分に整っていた。噂は本当だった事を改めて自覚できた瞬間だった。
しかし、そのゆるーい雰囲気の中始まったリハーサルは極めて細かく厳しいもので、何度も同じところを確認していた。さすがは音楽祭に呼ばれるだけのオーケストラ、出てくる音もとてもクオリティの高いものだった。ソリストのソプラノ歌手、Gemma Bertagnolliの素晴らしい歌声と共に鳴り響く明るく繊細、そしてエネルギッシュな音楽を一緒に体験できたことは、私にとってとても素晴らしい経験だった。
いつかは彼らの本拠地、リスボンでまた共演できる日を楽しみに、日々頑張っていきたい。

Lesson

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