ドイツに来て素敵なドイツ語に出会った。

「Viel Spaß!」という言葉。「フィール・シュパース」と読む。この言葉の意味を辞書で調べると「どうぞ楽しんできてください」と載っている。

もちろん意味はその通りなのだろうが、ポイントは使い方についてである。当然、旅行などに行く人に向かって「Viel Spaß!」というのは普通なのだが、例えばこれから楽器の練習をする人に向かってこの言葉を使う。ここで私は素敵だと思った。

日本でこのような時によく「頑張ってね!」という。今まで何の違和感もなく使っていたが、頑張るという意味を辞書で引くと「①我意を張り通す、②どこまでも忍耐して努力する」などと書いてあって、練習の場合はおそらく②なのだろう。もちろん楽器を上手く操ったり、良い表現を身に着けるためには努力や忍耐が必要だと思う。でもあくまでも「音を楽しむと書く音楽」のための練習である。当然忍耐はするがそれは人に言うことではない。でもその言葉に違和感を感じなくなった私たち日本人にはもしかしたらまだ「侍」の魂が宿っているのかもしれない。

それはともあれ、この「Viel Spaß!」という言葉は何とポジティブで気持ちの良い言葉だろう。これからたくさんこの言葉を使いたい。

毎日仕事や勉強に励んでいる皆さん、Viel Spaß!!