Akamus in Sevilla

先週のベルリン古楽アカデミー(アカムス)のマタイ受難曲公演を終え、一息つく暇もなく、今は同じくアカムスの演奏会でスペインのセビリアに来ています。

さてまずは先週のミュンヘンでのマタイ受難曲について。ミュンヘンDSCN1467ではバイエルン放送響の本拠地でもあるヘラクレスザールというとても素敵なホールでの演奏会だった。こんなホールでマタイを演奏させて頂けるなんてこの上ない幸せだが、本音を言うと少しやりにくい本番だった。というのもホールは素晴らしいのだが、私たちはベルリンのの公演のためにずっと「教会」でリハーサルをしてきた。教会はホールとは全く異なる音響で、とてつもなく良く響く。そんな場所でずっとリハーサルをして、いきなりコンサートホールで演奏すると、これまで靄隠れしていた音がすべてクリアに聴こえてくる。ホールでのリハーサルはたったの30分だったので、経験の少ない私にとってはホールに慣れないままでの本番だった。やはり古楽器での宗教音楽演奏は教会で行って初めて成り立つものなのかもしれないと感じた瞬間だった
でも聴きに来てくれたミュンヘン在住の友達曰く、お客さんの中には敬虔なキリスト教の信者さんもいて、曲の中で涙を流していたとのこと。これは神と人間が通じ合う瞬間に立ちえたということで、私にとってはとても嬉しいことだった。

そして先日からベルリン古楽アカデミーの「アメリカ、セビリアツアー」のリハーサルのためにベルリンに住み込んでいた。今回は前回のマタイよりもはるかに目立つ大役を頂いて、バッハの管弦楽組曲1番やヴェラチーニの序曲などを、セビリアで1回、アメリカで8回と演奏会を行う。
今日そのセビリアでの第1回目の公演。アカムスのメンバーは本当に皆優しくてDSCN1498、私のような学生を親切に迎え入れてくれる。私は妙な緊張をすることなく音楽に集中することできるので、本当に感謝である。
そして私は今回初めてスペインに来たので、新しいものだらけ!気温は20度近くあり、とても明るい雰囲気で、空の色は少し日本の青空に近い。スペイン語は一切分からないがリハーサルに時間まで少し観光も楽しもうと思っている。

写真はミュンヘンのヘラクレスザールとセビリアのホテルの様子。とても素敵なホテルに泊まらせて頂いています!

Lesson

オーボエ奏者 荒井豪 レッスン
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