活動開始!
2014年が始まってさっそく2つ本番を終えた。
ひとつは新年早々に行われたブレーメンの教会での演奏会。バッハ・コレギウム・ブレーメンという団体の演奏会に出演させて頂いた。(日本で聞き覚えのある名前に似ているが・・・)プログラムはバッハのクリスマスオラトリオの第5部とカンタータ41番がメインで、私の出番はカンタータのみ。
これらの曲は詳しい日にちこそ違うものの、2つとも「新年用」に作曲された曲。バッハが生きていた時に同じような新年の明るい気持ちで演奏されていたと思うと、やはりなんだか嬉しくなる。
もうひとつの本番は大学のプロジェクト。昨日までの一週間はプロジェクト週間として「ハイドン」について勉強した。ハイドンは音楽史上でモーツァルトやベートーヴェンと同じ「古典時代」に生きていた作曲家で、楽器も「クラシカル楽器」とバロック時代から少し発展した楽器が使われていた。オーボエで言うと「クラシカルオーボエ」といって、管が少し細くなり高い音が出やすい設計になっている。全体のピッチもバロック時代によく使われるA=415に対して、クラシカルはA=430とずいぶん高くなっている。そのような楽器で、実際にハイドンの曲を演奏することはとても面白いし、勉強になる。
例えばモダンオーケストラのオーディションでは必ずと言っていいほど課題曲にされる「モーツァルト:オーボエ協奏曲」をこのクラシカルオーボエで吹いてみると、信じられないほど今まで感じていた音楽とは違う演奏になる。アーティキュレーションや装飾など、この楽器で吹くと一番自然な演奏がすぐに分かる。
私の夢:ピリオドオーボエ奏者(各時代の音楽を各時代のオーボエで演奏する)というのも間違っていないと実感できた一週間だった。
Lesson
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荒井さん初めまして富永と申します。高校生の頃友人とリコーダーコンソートをやっていました。当時(45年くらい昔です)はまだバロックオーボエで演奏されることは稀でしたが、今は日本においてもその柔らかな響きを聴く事ができるようになりました。NHKのテレビでH-MOLL MESSE 見ました。三宮さんと吹いておられた若い方が荒井さんだったんですね。バッハのカンタータやマタイが大好きですが、はやりピリオド楽器による演奏は、その時代の音色を再現しているのでしょうが非常に柔らかで心地よい響きです。ピリオドオーボエ奏者いいですねぜひ本場でいろいろな経験をされて日本でも活躍されることを祈っております。
私は現在地元小金井市でアマチェアオケでモダンオーボエを吹いております。数年前にメックのバロックオーボエを買いましたが、リードの作成と演奏の難しさにより、残念ながらお蔵入りとなっています。日本で演奏会があるときは是非教えてください。聴きに参ります。ドイツで聴きたい気もしますが—-
ブレーメンの歌劇場でオーボエ奏者をなさっている長岡さんを御存知でしょうか?一昨日IDRSのメンバーの方と一緒に飲み会で長岡さんにお会いしました。これからの御活躍を祈っております!
富永様
嬉しいメッセージ、ありがとうございます!そして放送もご覧になってくださり、とても嬉しく思います。
日本において西洋音楽はいつまでも外国の音楽という事には変わりはありませんが、日本でも独自の価値観、アプローチでヨーロッパ人を圧倒させる音楽が確実に根付いてきていると思います。特に古楽界においては世界的に一目置かれていることを、今ヨーロッパで実感しているところです。私もしっかり勉強して、少しでも日本の音楽界をさらに盛り上げられるように頑張ります。
富永さんもぜひ機会があったらまたバロックオーボエを吹いてあげてください!日本で演奏会がある時はまたご連絡いたします。このホームページでもご報告しますので、ぜひたまに覗いてください。
そして長岡さんにもとてもお世話になっています。実は私もその飲み会に時々お邪魔させて頂いています。またお目にかかれるのを楽しみにしています。
新井様
返信いただきありがとうございました。
半年経って気づき失礼しました。日本でのコンサート是非教えください。今ヨーロッパは大変なことになっているのでどうか気をつけてください。