今、飛行機の乗り換えでパリの空港にいる。というのも、来週のバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏会に出演させて頂ける事になり、日本へ向かっているところである。

気が付けばドイツに留学して今月でなんと2年目に突入していた。この2年間は本当に「怒涛のような」2年間で、特に自分の音楽的なキャリアを何ランクも上がることのできるようなチャンスを頂けていた。これは決して自分だけの頑張りなどでは得られないもので、本当に「タイミング」や「出会い」がすべてだと実感した。
そんな「出会い」や「タイミング」が上手く重なり、ずっと憧れだったオーケストラ「バッハ・コレギウム・ジャパン」の定期公演に今回初めて出演させて頂ける事になった。これは自分の中でも大きなターニングポイントになると思うし、何といっても日本が世界に誇るオーケストラの一員として演奏させて頂ける事ほど、日本人として光栄な事はない。バッハ・コレギウム・ジャパンの存在は、日本にいた頃の私が思っていたよりも世界的に知られていて、特にドイツにおいてはラジオで日曜日の朝に毎週のようにバッハ・コレギウム・ジャパンのカンタータが流れる。
このような大きなステージを頂けるとのことで、私は3月のリサイタル以降、来週の演奏会の為に真剣に音楽や楽器と向き合ってきた。向き合えば向き合うほど自分や楽器の欠点が出て来て、とても苦しい日もあった。しかしとうとう「時が来た」となり振り向くと以前の自分とは何かが違うという実感もある。
机の前に気を引き締めるために張っておいた演奏会のチラシも、不思議な事に昨日勝手に剥がれ落ちた。

留学を始めて2年間、やっとここまで来れた。
さあ、演奏会が楽しみだ!