街の中心にドナウ川が流れるレーゲンスブルク、本当に明るく賑やかで素敵な街だった。到着翌日のコンサートも天候に恵まれてとても素晴らしいものとなった。演奏会は歴史的な建造物でもある市庁舎の中にあるホールで行われた。とても趣がある建物に古楽の響きがとても良く馴染んだと思う。
演奏会が終わると大急ぎで次のプロジェクトの会場、オーストリア・メルクに向かった。レーゲンスブルクの演奏会で一緒に演奏したイタリア人のファゴット奏者、ジュリアもメルクのプロジェクトに参加するという事で、彼女の車に同乗させてもらって二人でオーストリアへ向かった。レーゲンスブルクからメルクまでは車で約3時間の道のり。ドイツとオーストリアの国境を超えるのに意外と短時間で行けるという事に、やはり島国人としてはいつも驚く。
今回初オーストリアということでとても楽しみにしていたメルクでのプロジェクトはずばり「ヘンデル:王宮の花火の音楽」。今回はなんとオリジナルの編成という事でヨーロッパ中からオーボエ24人、ファゴット12人、ホルン9人、トランペット9人、ティンパニー(もちろんすべて古楽器)が集まり、イタリアの古楽集団ゼフィロの指DSCN1978揮のもと演奏会を行うというもの。ゼフィロは私が古楽器に興味を持つきっかけになったアンサンブルで、CDでずっと聴いていた人達と一緒に演奏できるという事はとても嬉しかった。
演奏の会場はメルクのシンボルでもあるメルク修道院で行われた。修道院と言っても元々、お城だったものをそのまま修道院として寄進されたということで、本当に煌びやかで息を飲むほど美しい建物だった。王宮の花火の会場はそのお城のガーデMelk Feuerwerksmusik。日が沈む時間に野外で演奏した。
私が生まれてきて見た中でおそらく一番美しい場所だっただろう。王宮で演奏するという事はこういう感覚なのかと初めて実感した。美しいガーデンでの堂々たる管楽器によるオーケストラ(吹奏楽とも言えるだろう)は涙が出るほど素晴らしいものだった。様々な国々から集まった仲間とも知り合えて、とても楽しい時間を過ごした。
写真は修道院の中庭とガーデンでの演奏様子。綺麗な写真がありすぎて載せきれないのが惜しい。