ちょうど今日でドイツに留学してから半年が経った。

日本で大学生をしていたころの半年はものすごい早さで過ぎ去った気がするが、私はこの半年をとても長く感じることができた。受験や家探しから始まり、夏のアカデミー、語学試験、ビザの取得など思い返せばきりがない。
しかしこの半年が長く感じることができたという事は、きっと自分にとって充実していた、そして自分にとってのターニングポイントになったという事に違いない。もしかしたらこれから先ここまで精神的にも芸術的にも急激に変化することは無いかもしれない。
はっきり言って5月にドイツに来てから夏までは度々日本を思い出していた。今でも故郷へのあこがれはあるが、いわゆるホームシックとでも言おうか、日本の景色、日本の食べ物、日本の人間関係、色々な事を考えていた。何より「言葉の壁」については何度も苦しんだ。
そんな私もついに先日夢の中でドイツ語を話していることに気が付いた。ドイツに来たての頃に見る夢は覚えている限りすべて日本の夢。家族や日本の友達ばかりで、もちろん日本語をしゃべっている。そんな私でも環境のおかげで少しは変われたことに嬉しくなった。正直今でもほとんど来た時と大差ないくらいしかしゃべれないが、何よりも「聞く余裕」や「考える余裕」ができてきた。とは言っても生活するにはまだまだなので、勉強は継続しなければならない。

そして今は音楽の違いに悩まされている。日本とヨーロッパの言葉や民族性、そして気候や風土などによる音楽の違いを目の当たりにして戸惑った。もちろん「流行り」もあるが簡単に言うとヨーロッパのバロックオーボエはとても柔らかく、響きの多い音で演奏する。響きにくい日本とは違い空間の響きを最大限に意識する。使用する楽器やリードの作り方なども当然異なるという訳である。
これは今の私にとって一番の悩みだが、それと同時に大きな勉強でもある。これから先、自分の引き出しとして大いに役に立つことを期待して、この壁を乗り越えたい。