Duo Recital in Japan
お正月以来なかなかブログの更新ができなかったのも訳がある。それは3/6にやっと無事に終える事が出来たデュオリサイタルの準備で時間的にも気分的にも少し余裕が無かった。
さて、そのデュオリサイタルも本当にたくさんのお客様に恵まれて、大成功を収める事が出来た。来てくださったお客様、本当にありがとうございました!
今回の演奏会は私にとって初めて「リサイタル」として名前を表に出しての演奏会だった。演奏会を企画するという事はとても骨の折れる作業ばかり。会場を押さえるところから始まり、プログラムノートの作成や集客など、とても大変だが、たくさんの方の手助けがあり、とてもすっきりした気分で本番を迎えられたという事は本当に感謝である。
今回は地元である鎌倉と東京にて2回公演することにした。3/3が鎌倉で3/6が東京での公演である。3/3の鎌倉公演では精一杯を出し切ったものの、やはり初めてのリサイタルというプレッシャーからか、少し柔軟さに欠けるなど反省点も多々あった。演奏会後日、録音や録画したものを観て東京での公演に向けて準備をする訳だが、そこで思わぬ反省があった。
それは「ステージマナー」である。個人的に自分のステージマナーには今まで問題を感じたことはあまりなかったが、日本から離れたのが理由なのか、「日本の美意識」を少し忘れている事にショックを受けた。と言うのも、実は私は幼い頃から日本の古典芸能である能・狂言に携わるチャンスがあり、しばらくの間は狂言の稽古にも通っていた。そこで教わる事の中でとても大切だったのが「動きの美しさ」である。例えば、お客様に背を向けて振り返ってはいけないし、お客様の前で服装の乱れを自ら直すなど言語道断である。今回のステージで自分がそのような美意識を忘れていた事は何よりも残念な事だった。
6日の東京公演ではそのようなところに気を付けるようにしたら、不思議と落ち着いて演奏することができた。自分が役者であるかのように、少し客観的に見る事が出来たのは驚きである。そして終演後にはたくさんのお客様が私たちの演奏によろこんでくださった。
音楽家として、音を極める事は当たり前である。しかし音楽家はパフォーマーであり芸人であることを忘れてはいけないと思わされた、とても良い経験だった。
Lesson
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