皆さん、大変ご無沙汰しております!前回の投稿を見返してみると、なんと去年の8月…。なんとか1年経ってしまうことなく、やっとブログを更新することができました(^^;
そんななかなか更新されないブログを覗きに来て下さっている方、本当にありがとうございます。そしてお待たせしました!

まずは皆さんにご報告させて頂きます。この度2018年3月末日をもちまして、ベルリン芸術大学大学院を無事に卒業することができました!ドイツに渡ってから約5年間、本当に色々な事がありました。中には外国人として異国で暮らす大変さなどから、卒業を諦めて帰国しようと思ったことも何度もあります。そんな中たくさんの方々にサポートして頂いて、やっと卒業することができたことを心から感謝し、大変嬉しく思っています。
そして実は今月の初めに完全帰国し、新しい気持ちで日本での生活を楽しみ、これからの活動の構想を練っています!今後は日本人として日本に住み、身軽に世界中どこでも飛び回れる心構えで、音楽家としてより成長していきますので、どうか今後ともよろしくお願いいたします。

そんなご挨拶からこのブログを書き始めましたが、去年8月から本来ブログに書いて皆さんにご紹介したい出来事が山ほどあり、どこから書いて良いものかサッパリわかりませんが、その中でも帰国前の4月の出来事をご紹介したいと思います。

そもそも3月末に大学院を卒業してから、なぜすぐに帰国しなかったのかと言うと、4月の初旬にどうしても参加したいプロジェクトがあったからでした。それもバッハ・コレギウム・ジャパンのドイツのテューリンゲン地方で行われる音楽祭での演奏会で、プログラムはバッハの結婚カンタータ2つ(BWV202,210)と教会カンタータ82番 “Ich habe genung”という、どれもオブリガートオーボエソロが輝く名曲たちで、オーボエ奏者にとっては地獄のような夢のようなプログラム。このような名曲たちを、日本の素晴らしい仲間で、憧れの音楽家たちの中で演奏させて頂けるということは、私にとってはこの上なく光栄なことだったのです。正直私にはとてつもなく高いハードルではありましたが、5年間のドイツ留学の集大成として頑張ってみようと、去年からずっと準備してきました。
演奏会場も、バッハが洗礼を受けた事でも有名なアイゼナッハの聖ゲオルグ教会と、バッハがオルガニストを務めたアルンシュタットのバッハ教会という歴史的にも大変重要な、いわばバッハに携わる者にとっては「聖地」のようなところ。特に2つの結婚カンタータを演奏したバッハ教会の中の雰囲気はとても柔らかく、どこか温かく、まるで天使が天井からずっと見守っているかのような美しい空間でした。ジョアン・ラン氏の輝かしいソプラノソロと共に、このような特別な空間に響く音の感覚は、きっとこれから先ずっと忘れないでしょう。そしてなんとその日は私の20代最後の誕生日!自分自身へのこれ以上ないプレゼントとなりました。