怒涛のような忙しさの6月も終わり、気が付けばもう7月も半ばに差し掛かっています。またもやブログの更新もご無沙汰してしまい、やっとパソコンに向かう時間ができたのも、いつもと同じように日本へ帰る途中の空港…いえ!今回はローマのホテルのロビーからブログを書いています。
と言うのも、今回はベルリンからローマ経由で日本へ帰る予定だったのですが、ベルリン発の飛行機が大幅に遅れてしまい、乗り換えが間に合いませんでした。ローマから東京行の次の便は翌日…ということで、航空会社がホテルを用意してくれて、思いもよらないローマ滞在を楽しんでおります!

明日から2週間の日本滞在が始まりますが、その前に6月の出来事を少しだけお話しします。
この6月は大学院の卒業試験の2回あるうちのひとつ目のリサイタルや、教会でのバッハカンタータ演奏(そのうちの1つは昔からドイツの教会で演奏することが夢だった、オーボエの美しいソロがちりばめられたカンタータ第21番)などやるべきことが盛り沢山な一か月だったのですが、その中でも私のこれからの人生の中でも大切な思い出となるであろう、ライプツィヒのバッハ音楽祭での初出演という、私にとってとても大きなイベントがありました。

演奏会はライプツィヒの「顔」とも言え、かつてバッハがトーマス教会の音楽監督に就任する際に就任式も行ったとても歴史的な旧市庁舎の大広間で行われました。
これまで観光でも入ったことのなかった歴史の重みを感じる会場に、リハーサルで足を踏み入れた瞬間から大興奮!音を出してみると、その残響も美しく煌びやかに音が降ってくる感覚すら覚え、夜21:30の本番もとても楽しみになりました。
そんな素晴らしい雰囲気ではありましたが、開演の時間が近づき、私たちの演奏を心待ちにして下さる(そして耳の越えた)お客様の顔が見えた瞬間にとてつもない恐怖も感じてしまいました。そして演奏が始まると、恥ずかしながらもその場の空気にとても打ち勝つことができない気持ちになり、とても色々なことに気が散ってしまったり、緊張で汗が止まらなくなってしまったり、正直早く終われ!といった気分にすらなってしまいました。結果としてははっきり言ってプロとしては恥ずかしい出来栄えに。苦く、同時にこの上なく貴重な体験になりました。

しかしそんな大舞台を経験した今、以前よりも自分を客観的に見ることができるようになってきたように思います。
日本に着いたらその翌日からはバッハ・コレギウム・ジャパンのプロジェクトが始まります。今回は鈴木雅明氏とBCJが長い年月をかけてたどり着いた、バッハのすべての教会カンタータ・世俗カンタータを演奏・録音し終える記念のプロジェクトです。そんな歴史的な瞬間にぜひお立ち寄りください。東京公演は7/17(月) 15:00から、東京オペラシティにて行われます。そしてその後、19:30からは豊洲シビックセンターホールにて三ヶ尻 正氏のレクチャーコンサートとして3台のチェンバロと2本のオーボエという特別な編成でヘンデルの「水上の音楽」にも出演致します。詳細は演奏会情報に載せますので、こちらにもぜひ足をお運びください。