DSCN2320時間はあるものの、なかなか気が進まなくてブログをあまり更新できないが、特に何事もなく、いつも通りゆるりとした生活を送っています。

オフシーズンだった夏が終わり、いよいよ色々なプロジェクトや本番などが始まってきた。まず皆さんにお知らせしたいのがNordBarockについて。これは最近新しく作られた古楽器オーケストラで、学校の友達に誘われて正式なメンバーの一人として参加させてもらっている。メンバーはドイツ・ハノーファーに住む音楽家を中心としているが、その他の都市、オランダやベルギー(そしてイスラエルや日本!)などから集められた精鋭によって成り立っている。これから名を広げていく覚悟があるだけあって、なかなかのレベルだった。このオーケストラの一員として選んでもらえた事は本当に嬉しい。
先日はその第一回目のコンサートで、本拠地ハノーファーで行われた。演奏会のテーマは「ロンドンの王宮音楽」という事で、HändelをはじめとしてBoyce, Steffani, Geminiani, Pepuschなど私もあまり知らなかった作曲家の音楽を演奏した。
そしてこのオーケストラが力を入れている活動の一つとして「幼児教育」がある。バロック音楽を分かりやすく散りばめた、短い音楽劇のようなものをやり、子どもたちと一緒に歌ったり踊ったりもする。終演後は少しだけ楽器体験などもさせてあげる。そんな教育のための演奏会も2公演ほど行い、少しでも子どもたちに「音楽」を身近に感じてもらうという考えである。私はこんな活動を素晴らしく思っている。
と言うのも、ここドイツにおいても若者の「クラシック音楽離れ」が目覚ましく、深刻な問題となっている。先日、ブレーメンを拠点に活動する世界的なオーケストラ、Deutsche Kammerphilharmonieの演奏会を聴きに行って、その正統派でありながら躍動的な音楽に、心底感銘を受けたが、何より驚いたことはその客層。安い学生席から見ていると、白髪のご老人でホールが埋め尽くされているのがよく分かる。(そして若者はディスコにでもいるのだろうか…?)残念ながら「音楽の本場」でありながらクラシック音楽は今や古ぼけたものになっているという現実である。
しかし私はNordBarockの子どものための演奏会で見た、子どもたちのキラキラした目と好奇心に満たされながら楽器を体験する光景に期待したいと思っている。