私はこれまでに「学生証」の必要性を感じたことがあまりなかった。
強いて言えば、通学定期を買う時かコンサートか映画のチケットを買う時くらいしか思い浮かばない。

しかしドイツの学生になって学生証の必要性を強く感じるようになった。例えばドイツの学生証と日本の学生証と大きく違うことは「鉄道パス」になることだ。日本の学生証なら定期を買う際に学生なら「通学定期」が安く買える。しかしここドイツではもっと太っ腹である区間(大抵の場合は州内)の鉄道やバス、トラムなどあらゆる乗り物の運賃が「タダ」になる!つまり「通学するのにお金をかけさせない」という考え方である。
私が通っているブレーメン芸術大学の学生証はなんと北はハンブルク、南はハノーファーまでが有効区間である。だから一部の鉄道(新幹線のようなもの)を除いてお金を払わずにハンブルクやハノーファーなどの大きな街にも出ることができるのだ。日本で例えるならば東京に学校があったとして、埼玉も神奈川もタダで行きたい放題ということ。

もちろんタダと言っても誰かが払っているに決まっている。つまり「税金」である。ドイツは税金が高い国で有名。その税金が学生を中心に還元されているということである。これはもしかしたら日本も見習ってもいいところなのかもしれないと思う。
その他コンサートはもちろん、美術館や博物館などはほとんど学生証があれば大幅に割引してくれる。とても学生に優しい国である。そして忘れてはならないのが「授業料」である。日本の音大なら国立でなければ大体一年間200万円以上かかるところ、ドイツの音大は基本的に授業料タダ。もちろんこれも税金があってのことである。

このように学生にとってあまり経済的に負担にならないのでドイツの学生は親離れすることもできるし大学生でもすでに結婚して子供を育てる事も難しくない。日本とは考え方が異なるかもしれないが、とても興味深いところである。

ということで私も今週末は友達が遊びに来るのでハンブルク観光でもするつもりです!